株式会社ヘッド
代表 桑山嗣成 インタビュー
PRESIDENT INTERVIEW
2017年に代表取締役に就任。広告事業をメインに創業から引き継いだ信用と誇りを繋いでいく
株式会社ヘッドは、1994年に創業された、広告代理店です。
創業時から現在まで、事業のほとんどはリクルート社を中心とした求人広告の代理店をしております。
ちなみに私は、2017年から代表職についておりますが、それまでは飲食店の運営会社の代表や、総合人材サービス会社の役員などを兼任しており、求人広告業界は全くの未経験社長です。
ですので、キャリアも知識も社内で断トツの最下位です!(笑)
先代の創業者が一代で築き上げた会社を、ご縁があって私が引き継ぎました。
創業以来の信用と誇りは非常に重く、責任を感じていますが、しっかりと背負い、これからの歴史を作っていきたいと考えております。
実は...私の社会人としてのほとんどのキャリアは、飲食人です。
私は、大学卒業後、飲食業や人材サービス業等、多岐に渡るビジネスの営業、経営に携わって参りました。
特に私のキャリアの中で最も多くの時間を過ごしたのが飲食業界で、新卒として初めて踏み入れた会社も飲食業でしたし、代表取締役という立場で会社を経営したのも、全て飲食業です。
今まで常に【食】と【人】に関わるビジネスに携わってきました。すべてを語ると長くなりますので、印象に残っている会社の思い出話でもさせてください(笑)
スタートは天国から地獄…内定先が突然閉店
さかのぼること大学時代、大阪の南船場のおしゃれなカフェでアルバイトをしていたのですが、
その会社の社長から、「大学卒業後、社員にならないか?」と声をかけられ、色々と考えた末、了承し内定が決まりました。
私の大学時代は、就職氷河期と言われており、周りの友人達がなかなか就職先が決まらない中、就職先も早々に決まり、しばらく安泰だとのんびり構えていたのですが、大学4年のGW明けにカフェ事業の責任者が音信不通に、突如カフェの閉店が決定。
一瞬にして就職内定先がなくなってしまうという天国から地獄へと突き落とされる事態に陥りました…(笑)
予期せぬ事態に陥り、今まで就職活動も全くと言っていいほどやっておりませんので、就職する為には何をどうすれば良いのか分からず。。。
今でこそ求人広告を扱う代理店の代表をしていますが、当時は求人の知識が全くありませんので(笑)
「自分は何がやりたいのか?」とゆっくり自問自答する時間もなく、「カフェで働きたい」という思いだけで、就職活動をスタートしました。
ちなみにリクナビで検索する方法も全くわかりませんでしたが、周りの友人たちの教えを受けながら、なんとか苦戦しながら検索ボックスに「コーヒー カフェ」で検索した時に、一番上に表示された会社が、「株式会社トリコロール」でした。
今思えば生意気な話ですが、求人内容を読んだ時「よし、ここで働こう」と勝手に思った事を今でも覚えています。
既に募集は締め切られていましたし、リクナビの使い方も良くわからなかったので、
「どうしても働きたい、この会社しかない」という気持ちで直訴しようと東京本社へ電話をかけたところ、運良く本来は電話に出ないはずの人事担当の常務が直接電話に出てくださり、大阪出張のタイミングで面接を受けることができ、その場でほぼ内定をいただきました。
私の結婚式で、常務からのスピーチで「長い人事人生の中で、面接で私より長く話をしたのはあなただけです。」というお言葉をいただきました。
未だに誉め言葉なのかどうかはわかりませんが。。。(笑)
人と同じことをしたり、負けたりしたくないという性格
とにかく私は、人と同じことをしたり、負けたりしたくないという性格なので入社後は、その当時同期入社が全国に20名程いましたが、1番早く店長になるため、必死になって仕事に取り組み、無事最速で店長になりました。
結局、トリコロールには3年半ほどお世話になりましたが、この会社での3年半が、飲食人としてだけではなく社会人としての自分の基盤を作ってくれたと思っています。感謝の気持ちがとても大きい会社です。
本来、会社を辞めた人間とは連絡をとらないという当時の部長(現役員)は、年齢が私と一回り以上も違いますが、今でも同じ目線で友達のように気にかけて下さり、連絡を取り合っています。今年(2018年)の6月には、10年以上ぶりにトリコロールの大阪オフィスへお邪魔し、その日を境に求人のお仕事もさせてもらうようになりました。温かく迎え入れて下さったマネージャーには大変感謝しており、今でも良好な関係を築けているのもとても有り難く、特別な事と思っています。
まずは介護を中心に、業界ごとの実績を活かした事業展開
弊社は創業以来、お客様のニーズには何でも対応する姿勢を貫いてきましたので、採用のお手伝いをさせて頂いている企業様の業種業態も多岐に渡ります。
また、社員募集もアルバイト募集もすべてに対応しておりますので、様々な業種業態・雇用形態に合わせた募集に関して、今まで培ってきたノウハウは当社の貴重な財産です。がしかし、近年ではジャンルを問わず何でもできることより、何かに強みを持ったサービスが支持される時代となりました。私が長く在籍した飲食業界も、何でも揃うファミリーレストランのブームは終焉し、ラーメンを食べたい方はラーメン店へ、パスタを食べたい方はパスタ屋へ足を運ぶようになりました。
こういった流れは、私たちの広告代理業でも他人事ではなく、より会社の強みを明確にし、ターゲットに対して的確なアプローチをしていく必要があります。当社としても、従来通りの業種業態を問わないサービスと並行して、特に強みを持てる業種特化型サービスの構築が必須と考え、再度弊社の強みを分析したところ、自分たちでは全く気付かぬうちに、非常に多くの企業様の採用に関わらせて頂いているジャンルが見えてきました。
その業界とは介護福祉業界で、弊社では現在大阪府下で100施設以上の介護福祉施設の採用のお手伝いをさせて頂いております。
介護福祉業界の採用のお手伝いは、社会貢献性も高く、弊社の今築き上げているノウハウも活用できるため、2018年度から介護福祉業界に特化した専門のチームを社内で構成しました。
Q:そんな桑山社長が求める人物の条件・またはピッタリな人物像や活かせる経験など、教えてください。
経験は不要。何よりも主体性・柔軟性・スピードが大切です
私が求める人物像のポイントは3つ、①主体性②柔軟性③スピードを持っている方と一緒に働きたいと思っています。
常にアクションを自ら起こせる、そしてトラブルが起きた時でも他人や環境のせいにせず、責任の所在を自分自身において物事を考えられる主体性、お客様のニーズの変化や時代の流れに常にアンテナを張り、既成概念や固定観念にとらわれない柔軟な行動ができる柔軟性、相手を待たせない、時代に置いて行かれないスピード、この3点が最も必要だと考えています。
業界のキャリアや知識は必要としておりません。私も全くなかったので(笑)
Q:職場の取り組み、キャリアアッププラン、福利厚生など、応募者に知っていただきたい事などあればお教えください!
全社で喜びと苦労を共有できる、帰りたくなる会社を目指す
私は、会社は従業員達が帰りたくなる場所でありたいと思っています。
ビジネスにおいて、嬉しいこともあれば当然辛い事もある。その一喜一憂を全社で共有できるよう、フラットな人間関係をモットーにしております。役職等による上下関係はありますが、そこはあくまでも業務遂行上での関係であり、普段の姿は本当にフラットな組織となっています。社内のメンバーは、PAも含めると20代~70代までの老若男女が在籍しておりますが、時には家族のような、時には友達のような、そんな人間関係が築かれていると思います。
ただ、社内は女性率の方が高いので、若干メンズは肩身がせまいような…??まぁ、あまり気にはしておりません(笑)
ヘッド社員の既婚率は80%超!
弊社は、リクルーティングDiv、アウトソーシングDiv、マネジメントDivという三つの事業部がありますが、どの事業部も本当に老若男女様々な個性的なメンバーで構成されています。
しかし、組織においては年功序列はありません。営業のトップは30代前半ですし、月間100件以上の求人広告を扱うスーパー営業は、家庭では立派な主婦であり、週末は子育てに奮闘されています。
社内の既婚率が80%を超えていますので、仕事と家庭の両立がうまくいっているのかなと勝手に想像しております。
Q:ありがとうございます。では最後に、ヘッドに興味をもってくれた、応募検討者の方へメッセージをお願いいたします!
経験は問いません。主体性、柔軟性、スピードをもって物事を捉えることができる方、ぜひ弊社で一緒に働きましょう。
学生時代の話から、本当に詳しくお話しいただきありがとうございました!